ヤロスラフ ドレジャル氏のご冥福をお祈りいたします。

パペットハウスにもファンの多い、チェコのベテラン作家 JAROSLAV DOLEZAL / ヤロスラフ ドレジャル氏 が急逝されました。

以前に所属されていた「Divadla Drak / 劇団ドラッグ」のFaceBookとホームページで突然の死を知りました。

今年の5月には新作をいただいたばかりでしたが、これが遺作になってしまうなんて。。。※Puppet House Keeper’s Blog 「ドレジャル氏の新作マリオネット2体」

8月の初旬には、林由未さんのX(旧ツイッター)で、お元気な姿を見せていただいていたので、あまりに突然のことに言葉もありません。

2011年にパペットハウスギャラリーで開催された「Story of Puppet」が、ドレジャル氏の作品の魅力に初めて出会う展覧会になりました。その後、2015年に個展「ヤロスラフ・ドレジャル作品展」では、その作品の世界観をたっぷり楽しませてくれました。

ドレジャル氏の創る、いつまでも記憶に残るキャラクターたち、ひとつひとつが思い浮かびます。

ここ最近は一年に2作品というペースでパペットハウスに作品をつくってくださっていました。

たくさんの素晴らしい作品をありがとうございました。

ご冥福をお祈りいたします。

ドレジャル氏の新作マリオネット2体到着。

チェコから Jaroslav Doležal(ヤロスラフ・ドレジャル)氏の新作マリオネット2体が届きました。

クラシックな雰囲気の2体ですが、そこはやはりドレジャル氏。ドレジャル氏っぽいところがあちこちにあって、とっても魅力的です。

一体は、オオカミ。こちらはお客様のリクエストで制作した一点。

デザインが決まるまでに時間がかかった、ということです。

精悍な顔立ちと尖った牙はオオカミそのものですが、赤いショートパンツ、人間のような白い手、とドレジャル氏らしい表現満載です。

 

もう一体は、「悪魔」。

タイトルが「TREPIFAJKSL トレピファイシュル」です。

現在タイトルの意味をドレジャル氏に問い合わせ中ですが、どうやら昔の映画に出てくる悪魔のキャラクターのような、、、。詳細は、今しばらくお待ちください。

角としっぽがある「悪魔」ですが、ちょっと人間っぽいところがあるような。。。

酔っ払いのおじさん?

チェコの悪魔は、片足がヤギのヒヅメになっているのが定番ですが、、、このかたは、左右色の違う靴を履いています。

そして左側は、靴のように見えるけれど、、、つま先をカバーしてるだけ?

怪しいです!

今回も、ドレジャル味たっぷりの作品2体。

週明けには、ホームページでもご紹介する予定です。

 

そして。。。

作品をドレジャル氏から預かってパペットハウスに持ってきてくださるのは、林由未さん。お忙しい中、いつもありがとうございます!!

林由未さんの新作マリオネット、、、も、今年中にはパペットハウスでご覧いただけそうな感じです。どうぞお楽しみに!!

 

Méďa Béďa は、くま

チェコのベテラン作家、ヤロスラフ・ドレジャル氏、その独特な造形の世界観は「ドレジャリズム」と呼ばれ、コアなファン層を持つ。

ドレジャル氏の最新作「Méďa Béďa  ムーデャ ベーデャ」。

「Méďa Béďa」を調べてみると、画像検索で出てくるのは。。。

え?アニメのクマのキャラクター?

どうやらこれは「ヨギ・ベア(Yogi Bear)」というアメリカのテレビアニメのクマのキャラクターらしい。「Méďa Béďa」は、チェコで放送されたときのタイトル。

けれど、あのドレジャル氏がアニメのキャラクターを作るだろうか?

かわいいけど。

ここは、謎を解明するべくプラハに飛びたいところだが、、、諸般の事情で、林由未さんに問い合わせることに。

林由未さんは、アニメの「Méďa Béďa」をご存じなかった。

アメリカで「ヨギ・ベア(Yogi Bear)」がデビューしたのは1958年、、、日本で、アニメが放映されたのは1959年という。私とほぼ同い年。。。世界各国で放映されたようです。林由未さんが知らなくても当然ですが、ドレジャル氏は知っているはず!

林由未さんの説明では、ドレジャル氏がアニメを題材にするとは考えられない(キッパリ)。

チェコでのクマの愛称は「Méďa Béďa」、クマは大概「Méďa Béďa」ということで、日本で言う、ポチ=犬、タマ=猫、みたいなものだと言うことでした。なるほど。

そして発音、、、メダベダ、、メジャベジャ、、、「ムーデャ ベーデャ」が一番近い感じ。

そしてこれが、ドレジャル氏の描いた「Méďa Béďa」。

絵の方には、しっぽがあるようにも見えるけれど、作品にはなし、おへそも省略。

絵では見えない背中が、なぜかこんな感じです。なぜそうなのか、は謎のままです。

ちなみに、日本でのアニメ作品タイトルは「クマゴロー」。

あっと驚く、、、(^_^;)