
今回の工藤和也マリオネット展のタイトルとメイン画像の作品、とても印象的です。
猫耳のお姫様の人形は、カーニバルのフロートのように車輪で動くし、立ち上がって行進もします。
DMにある謎めいた文章「旅立ちの祭列オトムライン 見送られるのはだれ? 見送るのはだれ?」
「オトムライン/OTOMLINE」という響き。
工藤さんに、その制作イメージを聞いてみました。
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夕方、郵便受けを開くと、町内会の回覧板が入っていた。

昨年引っ越してきたこの街では、たびたびこのオトムラインが催される。
そのたびに住民は通りに繰り出して花を撒き、食べ物や飲み物をふるまい、西の方に見えなくなるまでこの祭列(実際は葬列の)を見送る。
この場所ではいのちはつながっていて、寂しさを秘めて、なるべく笑顔で見送るのだ。
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、、、もっと、謎が深まってしまいましたが、、、工藤さんに展覧会のテーマや制作の意図について書いていただきました。
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展覧会の際には、気になっていることや身近なこと、考えていることもとにして、何か軸になるテーマを考えることが多いです。今回の『オトムライン/OTOMLINE』は命のことに触れています。
『オトムライン』は人形の名前で造語です。車輪のついたデザインはカーニバルのフロートやアレゴリヤのような造形物を、立ち上がり動く姿は国内外のフェスティバルなどで見られる巨大パペットをイメージしています。足元の小さな人形が人間サイズなので、とても巨大です。
この巨大人形の胸の部分は棺になっていて白衣の少女が横たわっています。
王冠をつけた猫のお姫様の姿は少女の想像物であり、これからの姿であり、願った場所へ連れて行ってくれる乗り物でもあります。
架空の文化圏での葬儀のパレードを想像して、死生をポジティブに形にしたいと思って創作しました。オトムラインと向き合って何かを感じていただけたらうれしいです。
工藤和也〔Kaz-Puppet Workshop〕
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この胸の引き出しは、音もなくするすると開き、するすると閉じます。その仕掛けは糸のみで行われます。ぜひ実際にご覧になっていただきたいと思います。
工藤和也マリオネット展「オトムライン/OTOMLINE」、会期は残すところ、来週の土曜日までです。最終日20日(土)は、17時までですので、ご注意ください。(日曜・月曜定休)
皆様のご来場をお待ちしています。
