出会いと再会と。

手のひらサイズのマリオネット、Na Dlani Marionettes (ナ・ドラニ マリオネット)でおなじみの佐久間奏多氏の展覧会を見に、豊橋市の「Gallery SINCERITE ギャラリーサンセリテ」さんに行ってきました。

展覧会のタイトルは 「佐久間奏多展 私の二つの故郷 日本とチェコ」

国内外の近代、現代の美術を扱うギャラリーサンセリテさんは、とても素敵な空間でした。この展覧会は3年前に開かれるはずでしたが、コロナ禍があり今年ようやく実現をしたとのことです。佐久間氏がコロナ禍の最中に描き始めた絵と彫刻とマリオネットが織り成す空間、ギャラリーサンセリテさんの凛とした雰囲気の中、佐久間奏多氏の世界をたっぷり楽しむことが出来ます。

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佐久間氏がパペットハウスを初めて訪ねてきたのが1999年。

偶然パペットハウスの前を通りがかって、狭い階段を上がって、出会ったのがチェコの作家の木彫りマリオネットでした。

パペットハウスの作家紹介によると。。。

1977年愛知県生まれ。2000年:東京造形大学卒業(染織デザイン専攻)。在学中にチェコの劇人形に出会い、衝撃を受ける。1999年:劇団ドラック(チェコ)美術監督ペトル・マターセク氏らによる長期ワークショップ「人形演劇プロジェクト2000」(於:シアターカイ)に参加。2000年秋:渡チェコ。2002年:チェコ国立芸術アカデミー人形劇学部舞台美術科大学院に入学。ペトル・マターセク氏に師事する。2005年:同大学院を首席で卒業。NaDlaniマリオネットの制作を開始。

 

衝撃を受けた場所が、パペットハウスです(笑)

2000年、23歳でチェコに渡って、同じくらいの年月をチェコで過ごしたことになります。。。日本もチェコも、同じくらい大切な「故郷」、そんな思いが感じられる空間でした。

しかしもうそんなに長くチェコで、、、確かに、まだ赤ちゃんだった息子さんがあんなに大きくなっているのだから、、、

奏多くんに、いろいろとお世話していただいた私の娘も大きくなりました。娘は、奏多くんとの久しぶりの再会に、ちょっと気恥ずかしそうでしたが。。。これは、娘が撮った写真です。

 

佐久間氏と久しぶりの再会でしたが、会場で懐かしいNa Dlani マリオネットとの再会もありました。展覧会を見に来た方が持っていらしたNa Dlani マリオネット「POHÁDKÁŘ  ポハートカージュ / お話おじさん」。2017年のプチ展覧会に出展された作品です。

佐久間奏多プチ展覧会 Ⅱ Tiší poslové ティシー ポスロヴェー 静かな使者たち

ポケットに子どもたちを入れた怪しげな仮面の人ですが、立派な肘掛け椅子やオーボエを与えられて、とても大事にされている様子でした。写真を取り忘れたのが残念。。。

基本的に、お納めしたマリオネットと再会することはなかなか難しいことです。パペットハウスで、出会いの場は共有できるのですが、その後その方と作品が、どんなふうに暮らしているのか、わからないことのほうが多いものです。

今回、どんなふうに楽しんでくれているのかを垣間見ることが出来て、とても貴重な体験でした。

Gallery SINCERITE / ギャラリーサンセリテ「佐久間奏多展 私の二つの故郷 日本とチェコ」今月いっぱい、7月31日(日)まで開催です。

★「Gallery SINCERITE ギャラリーサンセリテ」